終電の神様 阿川大樹
読み終えた本を閉じると、きっとあたたかな涙と希望が湧いてくる
終電の神様
たくさんの人生を乗せ、今日も電車は走る。
父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人
それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。
この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして・・
最後には、あたたかな涙と希望が湧いてくる感動のヒューマン・ミステリー
目次
第1話 化粧ポーチ
第2話 ブレークポイント
第3話 スポーツばか
第4話 閉じない鋏
こんな時に死ぬなよ。 声に出して叫びたかった。
意識を失い、個室に移された病床の父のところへ向かっているのだ
よりによってこんな時に電車を止めるな。
第5話 高架下のタツ子
第6話 赤い絵の具
第7話 ホームドア
終電の神様 始発のアフターファイブ
終電が去り始発を待つ夜の街で起きる、ささやかだけど、かけがえのない5つの奇跡の物語
この夜は、神様からの贈り物かもしれない
目次
第1話 始発のアフターファイブ
終電でラブホテルに出勤する元商社マンのストーリー
第2話 スタンド・バイ・ミー
シンガーを夢見て上京した女の子のストーリー
第3話 初心者歓迎、経験一切不問
第4話 終電の女王
深夜の電車で寝過ごした彼女のストーリー
第5話 夜の家族
終電が去り始発を待つ街で起きる、ささやかだけど、かけがえのない5つの奇跡
作家 阿川大樹の紹介
1976年 東京大学在学中に同じ演劇研究会に所属していた野田秀樹らと劇団 夢の遊眠社を旗揚げした。
同劇団の専属作曲家になったのち、電機メーカーを渡り半導体技術者になった。
そして1989年、半導体関連の企業をほか6人とアメリカ合衆国カリフォルニア州創立させたが同社は1997年に
解散したため、著作活動を再開。
1999年、『天使の漂流』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞。
2005年、『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、同作にて小説家デビュー。
2015年には、長編小説「横浜黄金町パフィー通り」が舞台化
出版社
実業之日本社
株式会社実業之日本社は、経済雑誌『実業之日本』を創刊した1897年(明治30年)を創業日とする老舗出版社。
シークエッジ・グループの一員。
1895年に、光岡威一郎と、読売新聞記者で後に衆議院副議長や大日本印刷の初代社長も務めた増田義一が創立した、
「大日本実業学会」を母体とする。
1897年(明治30年)、大日本実業学会が雑誌『実業之日本』を創刊。
1900年(明治33年)、光岡が病のため雑誌の編集・発行権を増田に譲渡し、増田は新たに実業之日本社を設立した。
同社では、1897年6月10日の『実業之日本』創刊をもって創業日としている。