冷たい校舎の時は止まる 辻村深月
雪の降る日、学校に閉じ込められた8人の中に自殺した誰かがまぎれこみ
生徒8人のうち一人づつ姿を消していく。
その8人全員が、学園祭の最終日に自殺したのが誰だったのかが思い出せない。
そして、なぜ8人が学校に閉じ込められているのかがわからない。
ちょっぴり怖くて、全員の昔の物語があって他人当てになっていく。
私は大人になってから、この本を読んでよかった。
それは自分と同じ感情に持つ人は、自分のすぐ近くにいる親しい友人たちみんなが
かかえている感情なんだ。
自分だけが、孤立して寂しい思いをしているのでは無いのだ。
そんな苦しい感情は必ず終わりが来る。
その時に助けてくれるのは、やっぱり仲間でありそして自分自身なんだ。
それをしみじみ教えてくれる一冊の本です
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作家紹介
辻村深月(つじむら みずき)
日本の小説家。山梨県笛吹市出身。 公務員の両親のもと、山梨県の石和町に生まれる。
笛吹市立石和東小学校、笛吹市立石和中学校へ通う。 幼い頃から読書好きで、「シャーロック・ホームズシリーズ」や「少年探偵団シリーズ」などのミステリーから、『ズッコケ三人組』や『クレヨン王国』などのジュブナイルなどを読んでいた。
小学校3年生で「悪霊シリーズ」でホラー小説に出会い、夢中になる。
クラスで同シリーズも入っている講談社X文庫ティーンズハートが流行して、感化された小説を書き始めたので、自分も「小説は書いてもいい」と気付き、ノート数冊にホラー調の習作小説を書く。