あの日、君は何をした まさきとしか

平凡な幸せをかみしめていた家族団欒の夜、息子は逃走した殺人犯と間違われ事故死する。

事故によって高校1年生の息子を失った母親が壊れていく(2004年)

そして時は流れ、

女性殺害事件の重要参考人として行方をくらませている夫の家族(2019年)。

またこの家族が壊れていく。

そして、このふたつの事件がつながっているという事実。

それを解き明かす刑事にも、この事件を追及する理由がある。

幸せと今まで思って生きていた母親が、こんなふうにいとも簡単に壊れてしまうとは。

そして、事件の真相はいかに

最後まで引き込まれてしまいます。

もし、映画にすれば本当に見ごたえのある映画になるでしょう。

私は勝手に、この母親役はだれとだれ 刑事役はだれ 子役にはこの子 と考えてました。

それほどまでに母親の感情が壊れていくこと ふたつの事件のつながり方のおもしろさ

「あの日、君は何をした」その答えが知りたくて一気に読み続けラストへ

そんな作品でした。

刑事ドラマが好きな人なら、きっと気に入ってしまうでしょう。

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作者 まさきとしか紹介

まさき としか(1965年 – )は、日本の小説家、同人小説家。

東京都出身。中学2年時に北海道札幌市に移る。同市在住。広告制作会社勤務の経験がある。

川辺為三の創作教室に学び、同人誌「北方文芸」に作品を発表。

1992年、「風が吹く部屋」で文學界同人雑誌優秀作に選ばれる(正木としか名義)。

1994年、「パーティしようよ」が第28回北海道新聞文学賞で佳作に選ばれる。

2007年、「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。

2008年、『夜の空の星の』で本格的に小説家デビューする。

2016年、『きわこのこと』が第6回Twitter文学賞〈国内部門〉で第14位にランクインする。

『完璧な母親』『いちばん悲しい』などのミステリー小説も発表している。

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