私が大好きな小説家を殺すまで 斜線堂有紀

自分の最愛な人が、出会った時には輝いていたかも知れないが、

数年後落ちぶれてしまっても、まだ愛し続ける事が出来ますか?

カルト教団の教祖が意気良いある時は良いが、数年後に落ちぶれたならその信者たちは

どんな風に接したらいいのだろうか? やがてカルト教団は誰もいなくなってしまうのではないか?

でも、夫婦は別のように思います。苦楽を共に生きてきたなら、素敵に歳をとっていこうと思うはずです。

自分の憧れが、こんなふうになってほしくないと思うのは誰もが思うことですが、

この人のそばには、自分がいる必要があると感じられることこそ愛情なんでしょうか

この小説の物語は、母親から虐待をうけていた小学生の女の子が電車に飛び込んで自殺しようとした時に、

偶然にも線路の向こう側に自分の好きな作家が声をかけてきた。

その子は、その作家の書いた小説を胸に抱いたままで自殺しようとしていたのである。

それがきっかけで、少女は作家の家に常にいるようになる。

少女にとっては憧れの作家で、作家がなにをしていても好きだったし、そばにいるだけでも充分に幸せと感じていた。

でもしかし、やがて作家が作品を書けなくなってしまう。それがわかっても少女は作家がすきだった。

やがて、そのふたりが出していった結論とは?

そして、ふたりの行動がどう変わっていったかを、ゆっくり楽しんでほしい作品です。

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