天国までの49日間 櫻井千姫
主人公の折原安音(おりはら あんね)14歳
この少女が書いた遺書から、この物語が始まる。
遺書を残して、9階建てのマンションの屋上から飛び降りて自殺してしまう。
安音が自殺してからの49日間のものがたり。
ひどすぎるいじめを受けて、復讐する気持ちを残して自殺してしまう。
その直後に、天使から天国へいくか?地獄へ行くかを49日間で自分で決めるように言われる。
自殺してから、話す相手もなく何かに触れることもできなくなってしまう。
そんななか、ひとりの霊感少年と出会って、共に過ごすうちに本当の自分の思いにきずく。
文中に、どんないじめを受けていたのかも、詳しく語られています。
こんなひどいいじめが実際に行われているかと思うと、涙が出てきそうです。
でも、結局のところは
いじめられる側は、どうしても許さざるをえないのか?
どんな本でも、こんな結論になるのか? これが本当に正しいのか?
いじめられている側の率直な気持ちではないよう そして、
いじめる側の理由も語られていたが、その理由に私は納得していない
ラスト近くになって、
安音が「榊、生きてね。あたしの分まで頑張って生きてね」
ここから涙が止まらなかった。
彼女を助けてくれた榊少年と、安音をもう一度合わせてあげたかった。
でもそれなりの再会があります。
最後はホッとした気持ちで読み終えることが出来ました。
ぜひ、読んでほしい本がまた一冊増えてしまいました。
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作者 櫻井千姫(chihime sakurai)
東京都在住
第5回日本ケータイ小説大賞にて、大賞を受賞し作家デビュー。
その後フリーライターに
現在もwebを中心に小説やコラムを執筆
主な作品
・天国までの49日間
・天国までの49日間 ラストサマー
・天国までの49日間 アナザーストーリー
・70年分の夏を君に捧ぐ
・100回目の空の下、君とあの海で など
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