罪の声         塩田武士

わずか8歳の少年が、テープに言われた声を吹き込んだことで35年の人生を奪われてしまう。

どんな子供でも8歳なら、人生は自分の好きな道を開いていけると言われるでしょう。

でも、誰かの勝手な理由で逃げ続ける人生を迎えてしまう子供たち。

この物語は、実際にグリコ森永事件を題材に繰り広げられる。

犯行に使われた3人の子供たちの声、その3人の子供たちは35年経って今どこでどうしているのかに焦点を合わせて展開していく。

 この物語を読んで思ったのは、やはり誰かに狂わされた人生を送っている人はどんな時代でもいる。

最近では、森友学園で自殺に追いやられた財務局の職員。彼がもし他の部署で仕事をしていたのなら今でも元気に暮らしているはずである。

自殺にまで追いやった人は、本当に平気で生きられるのだろうか?

 学校のいじめ問題でも、いじめの為に自殺してしまうのが現状です。学校はすぐにいじめはなかったと白を切ってしまう。いじめた本人は、平然として日々を生きている。

誰も助けようとしないし、大人達は無責任な態度のままである。

寿命や運命ではなく、自らの人生を終わらせてしまう人達をもっと大切にできないものか?

ただ、忍耐力がないだけ、相談する相手がいなかっただけと言ってしまうのか。

もう一度、誰もが考え直す大切な一冊だと断言する。

ぜひみなさんの意見を聞かせてほしいものです。

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